オータム狂想曲

〜さっぽろシェフズキッチン〜

2009年9月18日〜10月4日までの17日間、開催された
札幌の大通公園のさっぽろオータムフェスト。
昨年からの秋の食の祭典で今年は2回目。
今年から新たに4丁目に“さっぽろシェフズキッチン”なる
レストラン仕様のブースが登場。
札幌市内のフレンチ・イタリアン等の店舗が
2日ずつ、2クールで合計4日間出店。
当店も初日、2日目と後半の2日間に出店した。

企画、主催の札幌市の観光文化局のさっぽろオータムフェスト実行委員会の
我々さっぽろシェフズキッチンへの要望は
料理1品を500円に設定し、幅広い多くの札幌市民の方々に
食べていただけるようにできないかということ。
そして通常の店舗で提供すると同じように
できるだけクオリティーの高い道産食材を使って欲しいとのこと。
野外で食べるため使える食材に制限がある中、各店のシェフと話し合い、
「500円だからこんなものでしょう」ではなく、
「500円でもこれだけのものが提供できる」という心意気を見せよう。
そしてここで多くの利益が出せなくても、
このイベントをきっかけに札幌のフレンチやイタリアンの魅力を感じていただき、
いずれは各店舗にも来ていただくことを目標にしよう。と申し合わせた。

我々も市の要望に応える代わりに、
限られた予算とスペースの中で希望に近いキッチンを作ってもらい、
お客様に解りやすいメニュー製作や看板などの告知もしていただいた。

札幌の名物であるラーメン、スープカレーや
道内の各市町村のご当地グルメなどが集まり、目玉も多い中、
”さっぽろシェフズキッチン”は
オータムフェストの代表的な存在としてTVや新聞にも大きく取り上げられ、
シルバーウィークと呼ばれた連休や天候にも恵まれ連日の大盛況。
(一日だけ出店した豊寿司さんもすごい行列だった。)
あるお客様曰く、東京でこんなイベントを開いたら、
もっと人があふれてお正月の初詣状態になり、大変なことになるとのこと。
(その方もわざわざ東京から駆けつけていただいた。)

本当に最初から予想以上の来客で1時間30分待ちの行列もでき、
連日、用意したすべての料理が夕方には完売で、
大変ご迷惑をお掛けし、お叱りもいただいた。
そんな中でもご来店いただいた、たくさんのお客様に感謝すると同時に
シェフズキッチンの店舗デザイン、設営、行列のお客様の誘導、
コンシェルジェブースなどの多くの関係者の方々にご協力いただいたこと。
また各店のシェフたちはこの取り組みをきっかけに今後の新たな展開を考えたり、
さらに仕込みや準備で寝不足が続く中、若いスタッフたちがいい緊張感を維持し、
日に日にたくましくなっていった姿や誰が声を掛ける訳でもなく、
それぞれが自発的に各店舗のヘルプに回ったりと一体感が生まれたことも
とてもうれしい出来事だった。

北海道の旨いものが集まる街・美しき北の都・札幌だからできたこのイベント。
このイベントを成功させようと集まった
多くの方々の熱意と行動力を誇りに思うと同時に、
世界中探してもこんなに素敵な人々が暮らす、すばらしい街は無い。

(2009.10.21記)

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