美しき島コルシカ

〜2009年2月の早春のコルシカを旅する・2 〜

コルシカ鉄道とイタリアの香り漂う北の街“バスティア”




清々しい、朝日を浴びながら、列車でアジャクシオから北の玄関口の街、
“バスティア”に向かう。




コルシカ鉄道“コルシカの鉄の散歩道”そんな哀愁を感じる駅と
昔ながらのチケット。




コルシカ島は日本ではちょうど広島県ほどの大きさの島。
この島に欠かせないコルシカ鉄道は南北を縦断し、
小さな車体を左右に揺らしながら進む。
この列車をコルシカ島民は“TGV”と呼ぶ。
この島ではフランスが誇る高速列車“TGV”のことではなく、
“Train Grande Vibration”・“激しく揺れる列車”
と愛情とユーモアを込めて呼ぶ。





この列車が多少不便でも根強い人気があるのは
コルシカの内陸の渓谷を通り、
冠雪の山々を望む、美しい絶景をゆるりと楽しめるから。




フランスの地方を列車で旅して気をつけなければならないのは、
前触れもなく突然バスに乗り換えなければならないことが時々あること。
この島では冬の間、内陸の山岳部が区間運休でその間をバスで移動する。
路線中継点の内陸の駅“ポンテ・レッチア”では
寝過ごすとそのまま別の海岸ルートに行ってしまう。




3時間半かけてバスティアに着く。
バスティアはジェノヴァ領時代の首都。
“テラ・ヴェキア”と呼ばれる旧市街には
当時を偲ばせるジェノヴァ風建造物が多く、
クラシカルで懐かしい風情を残す。




旧港から見る、2つの鐘楼が印象的なバスティアを代表する建造物の
“サン・ジャン・バティスト教会”




バスティアはジェノヴァ領以前には平穏なピサ領時代もあり、
その当時の影響のロマネスク様式の美しいタイル。






この街は話す言葉はフランス語でも
街中を歩くとまるでイタリアの田舎にいるような錯覚になる。




ふらりと入った海辺のレストランの料理。
コルシカ特産の山羊のチーズのサラダと美味しい生地のピザに
地元パトリモニオのワイン。

料理の国籍はどこにあるのだろう?
地理的にも占領の歴史からも、古くから
フランスとイタリアの両国から影響を受けているこの島の沿岸部。
特にこの北の街、バスティアは全てにおいて、
見事にクロスオーバーしている。


(2009.04.13記)

〜2009年2月の早春のコルシカを旅する3に続く〜

次はコルシカの伝統の食に迫ります。


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