美しき島コルシカ

〜2009年2月の早春のコルシカを旅する3〜

揺るぎないスローフードのお手本



コルシカ島は四方を海に囲まれながら、
先住民の多くはもともと山岳に暮らしていた。
コルシカ伝統の食文化はその山岳の暮らしと共に育まれた。




栗が自生する森に放牧されて育つ豚。その味わい深い肉で作る
ソーシソン等の加工品はパリでは高級食材として扱われる。








アジャクシオから程近い、小さな村で
伝統的なコルシカ料理を提供する、オーベルジュを訪れる。
タクシーに乗ること30分。急カーブが続く、曲がりくねった山道を進み、
こんなところにあるのかと不安になるような暗闇を過ぎると、
オーベルジュの看板がぽつんと現れる。
名物のおばあちゃんに迎えられ、サロンの席に着くと
コルシカの全てを味わって欲しいから
御任せの料理でいいわね。
とメニューを渡される。

■地元の野菜の田舎風スープ
■近郊で獲れた猪のパテ
■豚のテット・ド・フロマージュ
■生ハム
■暖炉で焼き上げた豚のモモ肉
■山羊のチーズのカネロニ
■大きな白インゲン豆の煮込み
■ブロチュ
■ワイン

午後の9時近くには40席ほどあるサロンは
暖炉を囲む地元の名士や僕らのような観光客などで
次々と席が埋まり満席に。

名物おばあちゃんはうちのスープの味はどう?
豚は暖炉で焼いてるから香ばしくて最高よ!!
ブロチュは毎朝できたてを届けてもらっているのよ。
羊と山羊乳から作られる豆腐のような繊細でやわらかなチーズ)
まずはそのまま食べてみて。
その後に少しの砂糖をかけて、栗のオードヴィーを振りかけて食べるのよ。
美味しいでしょ?
と色々話しかけてくれる。

ワインは独特のカラフに入ったこの地方の土着品種の“スキアカレロ”の親しみやすい赤。

素朴だが味わい深い料理の数々。
その土地でしか食べられない
頑なまでの郷土料理はなんと贅沢なのだろう・・・。









アジャクシオ市内のレストランでは
コルシカ料理を現代風にアレンジしたものが食べられる。
山のコルシカの恵み・海のコルシカの恵みと名付けられた料理の数々。
フランスでも有数の観光地の人気レストラン。
多くの人に認知される、これも紛れもない立派な地産地消のお手本。

山岳が多く、穀物栽培が適さず、自生する栗を主食としてきた。
その栗の粉で作るケーキや栗のハチミツを使った
デザートもコルシカならではもの。




丘陵には“マキ”と呼ばれる複数のハーブが融合し、群生する。
その独特の香りのハーブが料理の香り漬けや
山羊や羊のチーズの周りにつけたりと伝統的に使われる。







自然が織り成す地形、気候、産物と
調和しながら暮らしてきたコルシカ島の人々。
自由への強い意志と憧れを抱き、それを勝ち取った
気高い誇りがこの島の人々には息づいている。

この島には多くの触れるべき美しき瞬間が数々ある。
まだ見ぬ悠久の時に刻まれた美しさを感じにこの島を訪れよう。

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参考文献
日本コルシカ協会HP



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