2005年・モロッコ&フランスの旅

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〜フランス編/3・・・パリ・エトセトラ〜



ガラクタから高級品まで色々楽しいヴァンヴーの蚤の市


4年ぶりのパリの街。まずは蚤の市です。
世界最大といわれるクリニャンクールは僕たちには大きすぎてちょっと苦手。
必ず行くのがモンパルナスからほど近い”ヴァンヴーの蚤の市”です。
2〜3時間ぐらいで全部見て歩けて、程度のいいものも多いがここの蚤の市の特徴です。
特に銀器類は目を見張るものがあります。ただ、10数年前からここに通っていますが、
段々ガラクタが多くなってきたのが少し残念。
でもそんな中でもじっくり探して、自分たちの欲しいものを
交渉して安く手に入れる蚤の市ならではの楽しさは変わりません。
今回もスーツケースに入る小物を色々買いました。実用的なのもあり、
店で使って重宝しているものもあります。
来店時には皆さん見つけてくださいね。

蚤の市の後は、ちょっと小腹を満たすのにムール貝の専門店でブランチです。
”レオン・ド・ブリュッセル”
ベルギー資本のこの店はパリのメトロの主要な駅の付近には数店舗あり、
オールタイムで開いているので とても重宝します。
好みで味つけが選べる、鍋いっぱいのムール貝にフライドポテトが付き、
たくさん食べてもあきがこない病み付きになる味です。
日本のムール貝よりはここのムール貝の味が好きですね。


鍋いっぱいの一人分のムール貝

いつもお世話になっている” レストラン・カザマ”のご夫妻も
パリ旅行の際にはいつも寄られるみたい。


さて、偶然にも毎年、秋にパリで開かれている”サロン・デュ・ショコラ”
が開催中で、パリ郊外のポルト・ド・ヴェルサイユのそちらにも足を伸ばしてみました。
このサロンはチョコレートの見本市のようなもの。
パリだけではなく世界中のチョコレートファンが集まる大イベントで、
これまたフランスのみならず、世界中から多くのチョコレートショップや
職人たちがやってきて、その腕を披露します。


フランス人のチョコレート好きが実感できる、サロン・デュ・ショコラ

当日は最終日ということもあり、オープン前から長い行列。
でも幸い早めに到着したのであまり待たずに中に。
100近い出展ブースがあり、有名どころでは、
”ピエール・マルコリーニー””ジャンポール・エヴァン”なども出展。
日本からは”マダム・セツコ”というショコラティエも出展。
このブースでは五重の塔などの日本的なデザインのものや
抹茶入りのショコラが人気を集めていました。
チョコレートの原料であるカカオ豆の原産地の西アフリカの
”コート・ジヴォワール”のブースでは、初めて生のカカオを見ることができました。



左)ジャンポール・エヴァン
右)マダム・セツコ




左)コート・ジヴォワールのブース
右)チョコレートマッサージなるものも


日本からの来訪者も結構見受けられました。
後の感想ですが僕は料理人で この広いショコラ展の見どころを
しっかり押さえることができず、少し残念だった気がします。
チョコレートのことを熟知しているパティシエの方と
一緒だとまた違った楽しさがあったと思います。
ただチョコレート大好きの妻は試食がいっぱいできて、とても喜んでいました。(~o~)


さて、パリのビストロで何軒か行った中で印象に残ったのはモンパルナスにある
魚料理の専門店の”ル・ドーム”です。
横に魚屋が併設されたこのレストランは新鮮な魚介類が名物で、
10数年前にブイヤベースをここで食べた記憶があります。
元々カフェだったこの店は20世紀初頭には多くの文学者や画家などの
芸術家に愛され、モンパルナスを拠点としていた
画家や詩人が毎日のように通い、芸術論を戦わせたりくつろいだりしていました。
しかしお金がなかった画家はコーヒー代の代わりに絵を置いていき、
店長はそれを店に飾り、今でも店内には当時のたくさんの絵や写真が
飾られている。そんなロマンある逸話が残る歴史ある店の一つです。
日本の藤田嗣治やキスリング、ピカソ、コクトー、などがその芸術家たちです。



夕暮れ時の”ル・ドーム”のファザード


現在はというと立派な高級レストランの部類に入る店です。
以前の印象はフランス的な大胆な味つけの魚料理の店という感じでしたが、
今回は頼んだアラカルトの料理、どれも手抜きがなく繊細な味つけ。
さすが流行に敏感なパリです。老舗の大型なビストロの料理も柔軟に進化しています。





左)小魚のフリット
右)ヒメジのソテーのサラダ




左)ブルタニュー産オマール海老のロースト
右)タラのブランダード


違うビストロの食事では以前ラ・サンテで働いていた佐藤君が合流。
彼はヨーロッパ在住8年。ロンドンで働いていたこともあり、英語、フランス語、共に堪能。
彼にフランス語の手ほどきをしたのは僕ですが、今は彼と行動するときは
すべてフランス語はおまかせです。
現在、彼は南仏カンヌでプライベートのお抱えの料理人をしています。
いつか帰国した彼の料理を食べるのが今から楽しみです。


右がムッシュ・サトウ


パリ最終日は若き天才シェフと称されるパスカル・バルボーーの店
”アストランス”です。エッフェル塔のよく見えるトロカデロ広場のそば、
シックな16区パッシー地区にあって、ミシュランの2ツ星を獲得した人気店です。



アストランス入口

モダンでちょっとポップな店内は大げさすぎず、
あくまでも料理を楽しむための演出に神経を払っていることがわかります。
ディナーは2ケ月前の予約が必要ですが、昼に運よく席が取れ
食事を楽しみました。シェフが旅をした日本や東南アジアのエッセンスが
料理のいたるところに表れており、味噌を使ったものや、
スパイスを巧みに使い小量で味のインパクトと香りのあるものなど、
1皿、1皿に強弱があり感心させられます。


アストランス店内

パリの食事での魅力は一つはアストランスのような最先端の味が楽しめたり、
ムール貝の専門店や郷土色豊かなビストロ料理、街角のカフェなど、
あらゆるTPOに合わせて色々食事が出来ることです。

実はこの日の夜は3ツ星レストランの”ギー・サヴォア”での食事でした。
パリの星つきのレストランは土・日・月の休みのところが多く、
滞在が短いと食事に行く曜日がどうしても限定されてしまいます。
そんな理由で、昼・夜と星付きレストランでの食事となりました。
パリのオーナーシェフの3ツ星のレストランでは今一番勢いがあるといわれるのが
ここ、ギー・サヴォアです。季節は10月末ということもあり、
セップ茸やトリュフがふんだんに使われた変化に富んだ料理の数々もさることながら、
ここの特筆すべきはサービスのレベルの高さです。
まず席に着くと女性だけにお土産としてもらえる
ギー・サヴォア、オリジナルのリモージュの小皿。
こっそり耳打ちするように”シェフのムッシュ・サヴォアからです!”
なんていわれるものだから女性はみんな、私だけ特別?と思ってしまいます。
百科事典のような分厚いワインリストを手渡され、ブルゴーニュのところで止まって
見ていると、(ほとんどが400〜600ユーロ/5,6万〜8万円ぐらいなので戸惑っていると)
ソムリエがさりげなく寄ってきて、”コート・ド・ニュイがお好みですか?
でしたら、これあたりはいかかでしょうか?飲み頃でおいしいです。”
と勧めてくれたのはジョセフ・ドルアンのモレ・サン・ドニの'98のプルミエクリュ、
250ユーロ/約3万6千円。やさしいソムリエさんでした。
テーブルの担当のギャルソンも節度のあるフレンドリーなサーヴィスで、
とても良い時間でした。でも料理は品数も多く、デザートも次から次へと続き、
自他共に認める大食漢夫婦の僕たちも最後はギブアップ気味。
極めつけは帰りの見送りの時にこれが本当に最後のデザートですと渡されたキャラメル。
でも歩きながらしっかり食べましたね。

次の日は朝の早い便で帰国の途へ。
パリー成田ー羽田ー千歳と帰りは行きのようなアクシデントもなく無事自宅へ。
そうそう、預けてあるコザルを取りに行かねばなりません。


怒って、ふて腐れたコザル

10日間の旅、終わりです。

(2006.06.09 記)




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